滋養強壮、疲労回復に良いとされて人参

人参は、ウコギ科オタネニンジンを蒸して乾燥させたもので、『神農本草経』の上品に収載され、古来からもっとも珍重されている補薬です。その根が人の形に似ているため、その名がついたといわれています。人参は、気を補い、消化機能を高め、滋養強壮、疲労回復に良いとされています。

人参は古くから渡来していましたが江戸時代、八代将軍の吉宗が、清国から取り寄せた人参の種を日光山の村落で栽培させ、その後、御薬園で本格的に栽培されました。その種子を各藩に配り、栽培させたことから、御種人参と呼ばれるようになったそうです。

人参の味は甘く、温める作用の薬です。甘いものは一般に「補う」働きがあり、人参も補剤として利用されます。気を補い、血を益し、陰を滋し、津を生じ、虚証を治す要薬といわれています。神経反射能力の増強、性機能の増強、強心、血糖降下作用などがあり、抗疲労、強壮、強精、強心、食欲不振などに広く使用されています。

漢方処方では、オタネ人参の代わりに竹節人参(ちくせつにんじん)が使われることがあります。竹節人参とはトチバ人参の根茎であり、オタネ人参とは薬効も多少異なります。竹節人参は、オタネ人参に比べると温める作用は弱いため、炎症など有熱性の疾患には、こちらの竹節人参が用いられることがあります。

また人参は滋養強壮、疲労回復の効果以外にも、ガン、のぼせ、便秘に効果があると言われてます。食用となる人参の根の部分には、ガン予防に効果的とされるベータカロチンが豊富に含まれています。

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